「日本の競争力を高めるには基礎研究の向上が大事」 政府が閣議決定

ワクチン・治療薬の研究推進　政府、科技白書を決定

政府は8日午前、2021年版の科学技術・イノベーション白書を閣議決定した。
新型コロナウイルスの治療法やワクチンの研究を推進する方針を明記した。将来に起こり得る感染症への備えを進めると強調した。

21年版白書は新型コロナに関する章を初めて設けた。菅政権が重視するデジタル化や脱炭素、基礎研究力の向上についてもそれぞれ章立てした。
いずれも各国が研究開発に重点的に取り組んでいる分野で、日本の競争力を高める必要性に触れた。

新型コロナに関しては「対応が急務となっており、世界でワクチンや治療薬の開発が進められている」と指摘した。
「新たな感染症が発生する可能性は極めて高く、次の未知なる感染症に備えた体制づくりが必要だ」と言及した。

国産の治療薬やワクチン開発を支援する制度を整える必要性を訴えた。
政府が1日に決めた国産ワクチンの開発・生産を巡る国家戦略に沿い、基礎研究から実用化までの一連の体制を強化する。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA071W10X00C21A6000000/

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