【乞食速報】国の補助金「先進的窓リノベ」で内窓が実質無料。内窓を付ければ、欧米並みの断熱性になってエアコン代が安くなるぞ

住宅の窓リフォームに注文殺到　「先進的窓リノベ事業」で約半額に　工場フル稼働でも納期遅れ

　省エネ住宅の普及を進める国の支援事業を背景に、断熱性能を高める窓のリフォームに注文が殺到している。この夏も、電気代の値上がりや政府による節電の呼びかけで、冷房費の削減につながる断熱窓への関心が高まりそうだ。しかし、メーカーの納期に遅れが出ており、着工が補助金の手続きに間に合うか不安材料も。一部の施工業者などが受注を見合わせる動きも出ている。（砂本紅年）
　先進的窓リノベ事業　経済産業省など3省が連携した「住宅省エネ2023キャンペーン」のうち断熱窓への改修を推進する事業。改修事業は、ほかにも国や自治体独自の制度があり、併用が可能なケースもある。商品ごとの補助金や省エネ効果を試算できる建材メーカーのサイトもある。

大きな窓に内窓を入れると冷房効率が高まる＝東京都品川区のYKK AP体感ショールームで

　「ここまで窓のリフォームを推す制度は初めて。高額の補助金が出るとあって、反響は大きい」。建材メーカー「YKK AP」の広報担当者は話す。
　夏場、外から住宅に入る熱は、窓からのものが4分の3を占める。同社の試算によると、住宅の約7割で採用されている1枚ガラスのアルミ窓に、樹脂フレームの内窓を取り付けると熱を伝えにくくなる。冬場も室内の熱を逃さないため、冷暖房費を年間で2割以上削減できるという。
　同社の断熱窓のうち、内窓タイプと、新しい窓で枠を覆って交換するタイプの販売数量は今年1～5月、前年同期比で約2倍と急増した。後押ししたのは、3月末から補助金申請の受け付けが始まった国の省エネリフォーム支援「先進的窓リノベ事業」。制度を使い、ベランダや庭に出る大きい窓1カ所と中サイズの窓2カ所に同社の内窓をつけた場合、通常かかる約37万円のうち約半額の20万円近くを補助金でまかなえる（施工費、税別）。このため「注文が殺到し、商品の納期に遅れが出ている」（同広報）という。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/258348