チームみらい「障害や疾病の診断がされたら、行政側からどんな支援が受けられるかプッシュ通知が来る仕組みを目指します」

【申請主義ではなく、プッシュ型の支援の大切さ】

発達障害の診断を受けたお子さんを持つ方のお声です。

「息子は1歳半健診で発達障害の疑いがあると言われ、2歳頃に療育を探し始め、医師の意見書をもらいました。
偏食がひどくて市販のベビーフードしか食べてくれなかったり、出かける際にも座り込んだり何度も後戻りしてしまうためタクシー移動を重ねた結果、出費のスピードが想定以上だったため、2人目を諦めました。
しかし3歳半で保育園入園の準備のために療育手帳の取得の際に、重度の判定がついたので障がい者控除や各種割引の案内と共に、特別児童手当の案内があり、愕然としてしまいました。

もし、2歳の検査結果が出ていた時点で特別児童手当の存在を知っていたら、当時の検査結果でも毎月約3万円の手当がもらえていたはずだったのです。

普通の30歳そこそこのサラリーマンからしたら、毎月約3万円というのはとても大きなありがたいお金……
この有名な制度を調べられなかった自分が悪いと言えばそれまでなのですが、はじめから知っていれば2人目も前向きに考えることができたかもしれないと振り返って考えてしまいます」

現在、せっかくの手当や支援が申請主義になってしまっているのは非常にもったいないと感じます。
毎日必死に子育てに奮闘するご両親が、役所の分厚いパンフレットの中で重要な点を読み落とさずに目を通し、申請まで完了することが困難なことは想像に難くありません。
また手当や支援が知られていないが故の、広報のための多くのポスターやPR費用も、貴重な税金の使い方としてもったいないと感じます。

多くの福祉サービス、行政サービスは困っている方のためのものが多いです。
しかし困っている時こそ、全てを調べ尽くして正しく申請することは難しいです。

だからこそテクノロジーを用いて、申請主義ではなくプッシュ型の支援にするのが良いのではないかと、チームみらいは考えます。

この方のケースの場合、医療機関での受診履歴や検査結果などの情報を保護者の同意のもとで行政と共有することにより、発達障害が認められる場合など条件を満たす家庭に対して、特別児童扶養手当や児童福祉手当などの経済的支援が自動的に届くようなプッシュ型の支援体制の構築が大切です。

その他の子育ての中でも、子供手当、保育園入園、病児保育、ベビーシッター、学童、奨学金など様々な支援や制度が、個人の調べる力によって情報格差が生まれやすい状況が起きています。
子育てや、何らかの困難を抱える保護者にとって、複雑で多岐にわたる申請手続きは、時に必要な支援策の存在に気づけない、あるいは申請を諦めてしまうといった事態を生み出すほどの大きな障壁となっています。

こうした申請主義の課題を克服し、必要な支援が迅速かつ確実に届くようなプッシュ型の支援が、大変な状況の渦中にある方にとっては必要不可欠だと考えます。
#チームみらい

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