トランス男性「手術なしでも戸籍の性別を訂正できるようにして！」裁判所に申し立て

戸籍上は女性のトランスジェンダーの男性が、4日手術を受けずに戸籍上の性別変更を求めて裁判所に申し立てました。

申立書を提出したのは、浜松市天竜区に住む鈴木げんさんで、現在戸籍上の性別は女性ですが男性として生活しているトランスジェンダーです。

性同一性障碍者特例法では、戸籍上の性別を変えるためには卵巣などの摘出手術が必要と定めていますが、鈴木さんはこの規定が個人の尊厳や権利を侵害し「違憲」だと主張しています。

鈴木げんさん　「自分だけじゃない（同じ立場の）他の人たちが、たくさんいるよということを知ってほしいと思っていて、皆で一緒に考えていきませんかという運動をこれからしていきたいと思っています」

弁護団によりますと同様の申し立ては全国で2例目で、今後申立書の補充書も提出する方針です。

弁護団によりますと、全国で1例目となった岡山県での申し立てでは、最高裁の判決は戸籍の変更を認めなかったものの、裁判官2人が「憲法違反の疑いが生じている」と補足の意見を出しています。