リベラル「ウクライナ支援が台湾防衛につながる。」リアリスト「ウクライナは見捨て台湾防衛に専念すべき。」👈どっちが正しい？

日米同盟は中国の武力侵攻を抑止できるのか　　野口和彦
https://agora-web.jp/archives/230118231306.html

バイデン大統領は「我々は台湾を防衛する」と明言しましたが、その実行に疑問を投げかけるニュースが相次いでいます。アメリカ政府や議会関係者からは、ウクライナでの戦争は台湾向けの190億ドル（2兆8千億円）近い兵器提供の滞りを悪化させ、中国との緊張が高まる中、台湾の武装化をさらに遅らせるとの懸念の声がでています。

終わりの見えない紛争でキーウを武装する突然の要求に追いつくことは、アメリカ政府と防衛産業の能力に負担を強いているのです。ウクライナへの武器の流れは、中国による侵略の可能性から台湾を守るために、台湾を武装させるアメリカの戦略要請と衝突しつつあるのです。

拡大抑止の最新研究
アメリカのバイデン政権は、アジア・リバランス政策を掲げていたにもかかわらず、昨年2月のロシアのウクライナ侵攻以来、戦略的な資源をヨーロッパに集中投入しています。残念ながら、アメリカにはヨーロッパとアジアで2つの戦争を同時に行う戦略も能力もありません。アメリカがウクライナ情勢に集中すればするほど、インド・太平洋地域で想定される有事への対応が疎かになりかねません。