中国・ミニヤコンカ峰で遭難日本人の遺品30年経って見つかる

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中国・ミニヤコンカ峰で遭難　弟の遺品、30年を経て兄の元へ　北海道・釧路の工藤さん「よく戻って来てくれた」（北海道新聞） – Yahoo!ニュース
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中国四川省のミニヤコンカ峰（7556メートル）で1994年9月、登山中に遭難し、行方不明になった釧路市出身の工藤潤二さん＝当時（22）＝の遺品が現地で見つかり、30年以上の時を経て同市の兄、正志さん（56）の元に届いた。
遺骨も見つからぬまま、死亡が認定された弟。中国の登山者が見つけてくれた遺品を手に、正志さんは感謝し、弟に語りかけるようにつぶやいた。「よく戻って来てくれた。本当に良かった」

　工藤さんは当時、日本ヒマラヤ協会（東京）が組織した7人の登山隊のメンバー。同峰の日本人初登頂を目指したが、94年9月28日、工藤さんと北海道大ワンダーフォーゲル部OBの計4人が行方不明になった。
標高5700メートル付近で雪崩に巻き込まれたとみられ、発見されないまま捜索が打ち切られた。遺骨も遺品も見つからず、法律上、死亡と見なす「認定死亡」の手続きが95年に完了した。

　◇ミニヤコンカ峰
　中国四川省に位置し、中国本土の最高峰で世界屈指の難峰とされる。山名はチベット語で「ミニヤ国の白い山」。1932年（昭和7年）に米国の登山隊が初登頂。81年に北海道山岳連盟日中友好登山隊の8人が滑落死した。97年に札幌山岳会の登山隊（芳賀正志隊長ら7人）が日本人初登頂に成功した。

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