台湾五輪代表「ここで中国のユニフォーム着たらウケるやろなぁw」→台湾から追放へ

台湾のスピードスケート国家代表選手が、北京冬季オリンピック開幕前、中国代表チームユニフォームを着て練習する映像を公開し、波紋が起きている。

台湾の蘇貞昌（そていしょう）行政院長（首相）は19日、国家代表チーム構成員は、言動に慎重でなければならないとし、スピードスケートの黄郁婷（こういくてい）選手の不当な行動に対する調査と適切な処分を公開的に要請した。

黄郁婷選手は、オリンピック開幕直前のインスタグラムに、練習風景の動画を投稿した。

黄選手は、台湾が国際社会で使う国号「チャイニーズ台北（Chinese Taipei）」ではなく、中国を意味する「CHN」と書かれたユニフォームを着ていた。

台湾の一部ネットユーザーは、「あなたが使っているお金がどこから出ているのか分からないのか」、「台湾に戻るな」と非難した。ある立法委員は、選手資格を剥奪するよう促した。

黄選手は、長い間交流のあった中国選手からプレゼントを受けたものであり「スポーツには国境がない」とした。

このような釈明にも非難は続き、黄選手は今月（2月）17日、1000mの試合を終えた後「身体的、心理的に疲れた」と引退を宣言した。黄選手は閉幕式に出席せず、前日に米国行きの飛行機に搭乗した。

これについて、中国機関誌「環球時報」の英文版グローバルタイムズは「黄選手の低調な成績と引退は、台湾人による無慈悲な悪質コメントとサイバー攻撃によるもの」という趣旨のコメントを出した。

続いて「経験はもちろん高い名声を持つ選手だが、彼女を狙ったユニフォーム事件が、選手生活に終止符を打たせた」と主張した。

「こいつふざけて中国のユニホーム着やがった！許せねぇ！こいつの選手生命を終わらせて国外追放しろ！！」