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名古屋とは「1つの世界」だ。つまり1つの「名古屋文明」なのだ
1週間滞在して気づいた。これが、名古屋というものの本質なのだと - 直リンゲェジ
- まず東京にいるといろんな街があるだろ
東京の女性といっても、若者の街渋谷センター街や１０９で見かける女の子とすぐ隣の原宿のゴスロリも違う
丸の内のOLとか、新大久保のK-POP女子とか、池袋の腐女子とかいろいろあるだろうだけども名古屋にはそんなものはない
「栄」以上。これが名古屋なのだ - タコついてて草
- それから名古屋でターミナル駅なら名古屋駅だけなんだ
金山総合駅とか大曽根駅とか乗り換えの多い駅はあるにはあるけどそこには「街」が存在しない
東京であえてたとえるならソニーの社屋がない大崎駅みたいな感じ。そんくらい乗り換え機能しかないそれから市内の移動手段は市営地下鉄一択。東京みたいに私鉄がいっぱいない。市外に向かう私鉄はあるにはあるが名鉄一択
そしてJRもどの電車もオレンジ色の同じ車体が走っている。つまり駅ごとの街の文化もなければ電車に色彩もないすべてが１つだから色にならないのよ
- で、俺が驚いたのはその市営地下鉄に乗った時だ
なんと乗客のおっさんが車内に入ったらそのまま立ち止まった
はあ？と思った。東京みたいに「詰めない」のであるだがその理由は後ですぐに分かった
たとえば金曜の夜に栄駅で乗り込んだ大量の客は、名古屋駅に着くと一斉に降りるんだ
つまり名古屋人の「乗る駅」と「降りる駅」が決まっているので、途中の乗り降りの人間を考慮する必要はない
1つの大きな流れさえ乱さなければ、それでいいのである - つまりここで見えてくる現実は
名古屋とは「果てしない単一世界」ということ
一本道の壮大なRPGの主人公のような人間が名古屋人
それが過去から現代まで連綿と先祖代々続いているのが、名古屋なのである - そして名駅が唯一のターミナルだと言ったが
これも詳しく見ると、駅の東側だけが超高層ビルやデパートが乱立しているんだ。ナナちゃん人形のある側だ
では駅の西口はというと、なにもない。くたくたの場末オーラがひどいし、人の気配がほとんどない
関東で例えると新横浜みたいな感じ。あれが代表駅でもそうなっているのが、名古屋
横浜駅なら東口も西口も駅ビルがあって地下街が賑わってそごうや高島屋があるのにね - でなんで名古屋駅東口があんなに賑わっているのかというと
地図を見ると気づくんだ。東口は名古屋城のある側なのよ
さらに言うと最大繁華街の栄があるのは名古屋城の目の前、つまり城下町的ポジションが現代の繁華街なのだこれが「名古屋が1つ」を象徴するもう1つのポイント。名古屋は、時空が１つなの
歴史的流れが、現代と一体化しているということ - みんな名古屋好きだよな
- >>11
逆に名古屋が嫌いな人は「単一世界」が嫌いなんだと思う - 名古屋はファッションセンスがダサい
- >>14
初めて名古屋に行った2013年ビックリしたのが栄のど真ん中のビルに「しまむら・アベイル」があったこと
東京で言えば銀座の和光や渋谷の109あたりがメインテナントにしまむらが入っているようなもんだ
それにはカルチャーショックだったその時は「なんで」と思って、セブンイレブンで名古屋ファッション雑誌を買って名古屋嬢を分析したんだけど
そのストリートスナップのページが名駅、栄、イオンモール岡崎の３つだった。それで気づいた
名古屋は「その服を着て出かけるような街」がないんだよ。名駅なんてただの駅だし、栄は1つしか色がないし、イオンモール岡崎はそもそも街じゃなくてジャスコでしょするとみんな「ああ」なるのは当然だと思う。そりゃしまむらも建つ
- 名古屋市内を徒歩で、路線バスで、地下鉄で、レンタカーを借りてあちこち行ったんだけど
地名が極めて名古屋っぽい。たとえば「太閤」とか「本陣」とか、信長や秀吉を連想する地名があちこちにあるんだ
そして実際町を歩くと中村公園とか大須とか歩いていたら「信長公ゆかりの地」みたいな石碑があちこちにある東京じゃありえないことだ
東京だったら「お江戸」を感じる歴史的な場所は下町しかないでしょ。それ以外は「現代の街」がひたすら広がっている
だけど名古屋はまるで街全体が江戸時代どころか戦国時代の延長線上という感じなんだ
なので名古屋にいると「歴史の延長線上に今がある」と感じるところがひしひしとある
地名だけではない。名古屋市内の郊外ベッドタウンに「有松」という場所があって、旧東海道時代の街道の家並みがいまだに残っている
そこだけ時代劇みたいな風景なのだが、すぐ真裏には現代的なマンションや名古屋高速（中央で言う首都高）の高架がそびえているんだわ
これが名古屋なのだと - 東京のどこにも残っていないような江戸時代の街並みの「有松」のすぐ真裏に高層マンションや高速道路があるように
若者が闊歩している街の地名が「本陣」だったり、今風の店屋の向かいに信長公ゆかりの記念碑があったり
名古屋は過去と今が混在している。ゆえに時空を超えた「名古屋的なる空間」というものが形成し、持続され続け、老人から若者へとバトンが渡され
名古屋人は平成生まれのゆとり世代だろうが21世紀しか知らないZ世代だろうが、河村たかしの頃と全く同じ名古屋人DNAを引き継いでいるし、信長の時代までさかのぼるというわけではないだろうか - では名古屋が全く無味無臭かというと違う
名古屋で一番面白い街は、大須だここはすごいよ。なんせカオスが広がっているんだよ
- 大須というのは大須観音のお寺のある門前町だ
そういうと「浅草寺」みたいな下町の、そしてインバウンドホイホイの和風地区だと思いかもしれない
ところがいざ行ってみると、そこにあるのはカオスなのだ
秋葉原のようなオタクショップ・コンカフェだらけの通りがあり、かと思いきやブラジル料理やベトナム料理などのエスニックグルメが集まる通りがあり、
その先には名古屋を代表する「コメ兵」があり、おたからやや大吉や大黒屋がある「買取通り」があり、ブックオフ運営のリカーオフという酒屋さえもあったそこで気づいたのだ。「名古屋の多彩さ」が、これだと
こんな街は東京には絶対ありえないから - さっきもいったように駅は名駅、繁華街は栄と「一つしかない」のが名古屋だ
するとその一つに該当しない他の概念はどこにいくかというと、その寄せ集め場が形成され、ブラックホールのように全部のみ込むということ
それが大須という地区の本質なんだと思ったお寺があり、アーケード商店街が四方八方にあるさまは浅草のインターフェイスだ
だがそこに展開されるガジェットが部分的に秋葉原であり、秋葉原には絶対ないような古着屋があってマイルドヤンキー風の若者がチャラチャラ歩いてたり、そのわきの路地裏にはバラックの長屋みたいなのがあって銭湯があって山谷感さえあるんだ - >>21
要は街そのものが名古屋飯なんだろ - >>22
そうといえる
なんでも1つの器の上にのっけてしまう。量が半端ない。見栄えは終わっている
だけどそれが名古屋なんだよ。「カロリーは豊富で腹は満たせるしコスパもいいでしょ？」と
- で、俺は朝の大須の街を歩いてふと名古屋を感じたのよ
そこかしこでコンカフェのお姉さんが可愛い衣装を着たまま開店準備をしているんだ
メイド服、あるいはファンタジー風・・・日常離れした服装なんだけど、めっちゃ死んだ目つきで、ダルそうに店の看板を足でけ飛ばしながらルーチンワークをやってて
その目の前をチャリこいだ馬券場にいそうな乞食みたいな身なりのジジイがめっちゃ早く爆走してるのよ（名古屋人は自転車が早いと思う）そこにコンセプトも糞もないでしょ？
空間が破綻しているというか。そんで俺は「あーあのコンカフェ嬢もきっと実家は大垣とか桑名あたりにあって、普段は鶴舞のアパートから矢場町の学校通ってんだろうなあ」とか想像しちゃったのよ
そういうそこにいる人間たちのスッパダカな姿が透けて見えるのが名古屋だと思ったの - >>24
ちなみに名古屋人の友人曰く
閉店作業時はパーカーとか普段着で「中の人」が片付けやってるらしい
（そいつの職場の近くがコンカフェ街だった） - 名古屋人がまるで民族扱いかよ笑
- >>26
日本には2つの人種がいる
日本民族と名古屋民族だ - 街の文化というのは「蛇足」から生まれるんだと思う
だって人が集まって働いたり買物するという機能に特化すれば、どこも同じになるでしょ。極論田舎のイオンモールのバイパス沿いのロードサイド・ファスト風土う風景。全国一緒
けどその街固有の文化があるというのは、そこにしかない価値というのがどこかで生じ、それが発展し、それを求める人たちが集まってコンセプトが定まるからそういう独自性が萌芽する余地、「遊び」が名古屋駅や栄にはない。だって無駄を切除して、徹底効率化してしまうから
そのかわりすべてを受け入れる受け口が大須に収斂されたんじゃないかなと思うと腑に落ちる - 名古屋はとにかく何でも合理化なんだ
大きいことはいいことだ。だから道が広い。3ナンバーのトヨタのSUVやワンボックスカーがやたら多い。デカくてカロリーが取れてみた目がグロい名古屋メシ
そのかわり渋谷や原宿、下北みたいなグチャグチャした固有の風景の路地がない。デートスポットが何も見当たらない - 名古屋にヘンテコなサブカルチャーは存在しないが
そのかわり「大須」に普通の素の名古屋人が闊歩している
名古屋駅の目の前に突然ナナチャン人形というシュールなオブジェが出現し、誰も違和感を覚えることなく目の前を歩いているし親しみさえ感じている
名古屋は排他的か？違う。「おかしいものをおかしいとネタにしたり排除しない」包容力の街でもある。マツコデラックスみたいな東京の恥部みたいな性根の腐った冷笑悪趣味人間と一番相性が悪い街だ
だからコンカフェ嬢がキメキメの制服姿でだらしなく雑な作業をしている目の前を浮浪者みたいなジジイがチャリで爆走している。どっちも素っ裸の名古屋人という点では同じなのだ - そりゃヘンテコオヤジが市長になったり、ヘンテコ社長がクリニックを経営するわけだよね
岩間や横山緑や俺コロナみたいな奇人のオッサンが出てくるのも分かる - 名古屋は観光地がない
- >>32
理由はなんでも合理化するからだと思う
観光施設はあるにはある。たとえば「ノリタケの森」という横浜赤レンガ倉庫みたいな場所があるんだけど
最近その敷地のすぐ裏にイオンモールができてしまった。森を名乗りながら周辺の木々を伐採し、イオンモールの「前庭」扱いになってしまった横浜だったらありえないだろ
百歩譲ってそこにショッピングモールを立てたら儲かるとしても目の前にイオンモールはない。実際イオン・グループがみなとみらいで運営するのはワールドポータースという観光色の強い独自路線の施設で赤レンガと距離をおいて情緒を保っている
観光は「非日常体験」であるが、名古屋は情緒を維持したり作ろうとしない。なので歴史的名所の有松にマンションだらけだし、みなとみらいみたいなオシャレに開発した場所がない
ゆえにデートスポットもない - >>33
名古屋の湾岸には何があるの - >>34
気になってレンタカー飛ばして行ってきたけど
名古屋港水族館がある。以上
それ以外は周囲には平和島みたいな高度成長期の倉庫や工場？がずらっと広がってるだけで
みなとみいとか東京湾みたいなベイエリア感はない
ベイサイドカルチャーが名古屋にはないロマンチックな夕景を見ようと思ってわざわざいったけど
水族館という「１つ」の施設しかなく、そっからゾロゾロと地下鉄駅に向かう行楽客の群れをただ眺めるだけで終わった
（ポートタワー的な場所もあるかなと思ったけど駐車場が営業終了で閉まってたので引き返すしかなかった） - 名古屋港水族館に限らず、名古屋は「1つの人流」がはっきり見える場面が多い
大須から少し北に歩いた先に白川公園というのがあるんだけど、そこで公園内をゾロゾロ歩いている人がいるのが気になった
みんな北西側のゲートから園内に向かう人ばかりだったのなんでかなと思って「逆流」して北に向かったら気づいた。地下鉄の伏見駅があるんだよね
ようは地下鉄駅を降りた客がみんな公園を通り道にして園の隣接地にある名古屋市科学館に向かってるわけよ
どーりでファミリーが多いなと思ったよ
名古屋に行ってこの街の本質に気づいてしまった
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