岸田「池田勇人の総理大臣在任日数(1575日)を抜きたいんだ🤓」あと2年以上辞める気なし

　だが、むしろこうしたことはすべて、いまの岸田にとっては「好都合」なのだ。

　内閣支持率がジリ貧となり、実質的に解散権を封じられた岸田は、引きずり降ろされるのをただ待つのみだった。それが「裏金問題」が表沙汰になったことで、解散を打つ大義ができた。前出とは別の宏池会関係者が説明する。

　「今後、特捜部の捜査次第で、安倍派から多ければ20人ほどが起訴され、公民権停止の処分を受ける可能性が出てきました。すると補選を大量にやらなくてはならなくなる。そもそも来年には、亡くなった細田博之元衆院議長の補選もある。

　裏金問題が原因の補選となると、惨敗する可能性が高いので党としても避けたい。自民党がこの惨状から再起を図るには、岸田総理に『脱派閥』を掲げて、解散総選挙に打って出てもらうしかない。解散の時期は、補選が予定されている来年の4月頃でしょう」

　派閥の政治資金パーティを自粛したことも、自派閥の宏池会から離脱したことも、岸田が次の総選挙で「脱派閥」を掲げて戦うならば一転、アドバンテージとなる。

　選挙を乗り切ったあと、政治資金規正法に手をつけ、派閥を解体に追い込む。すると人事を差配する総理総裁の岸田に、すべての権力が集中することになる。

　派閥の力学で総理の座を射止めた岸田が、派閥を解体して頂点に君臨する―もはや麻生の言うことすら聞く必要はなくなるのだ。

　「最近、岸田さんは『池田勇人の総理大臣在任日数を抜きたいんだ』と漏らしている。それしか考えていないから、何でもやりかねない雰囲気だ」(同前)

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3a26b939ea626bc08a0f52d446aa7efb99a3c87