普通の日本人「正義の日本軍はアジア解放のために戦った！」正義の皇軍がやっていた事がこちら

瀬戸内海に浮かぶ大久野島。

日本が敗戦する1945年まで島は地図上から消され、日本軍によって厳しい情報統制が敷かれていました。

そこにはかつて「東京第２陸軍造兵廠忠海製造所」と呼ばれた施設がありました。

その東京第２陸軍造兵廠忠海製造所で製造されていたのは毒ガス。
例えば、びらん(ただれ)性の毒ガス「ルイサイト」。
ルイサイトは猛毒のヒ素を含み、皮膚に触れると大きな水泡が出来て火傷のように爛れる”死の露”と呼ばれた致死性の高い毒ガスで、日本軍では「きい２号」と暗号名で呼ばれていました。
びらん性の「イペリット」嘔吐性の「ジフェニールシアンアルシン」血液・中枢神経に作用する青酸、催涙性の「クロロアセトフェノン」などが製造されていました。
米軍文書によると島では終戦まで総量６６１６トンの毒ガスを製造したと記録されています。
毒ガスは大久野島から福岡県の陸軍曽根製造所に運ばれ、砲弾や投下弾に充填されアジア各地の日本軍に配備されました。

日本軍は１９３７年の盧溝橋事件後、中国への侵略戦争を全土に広げる中で毒ガス使用をエスカレート。
その内容も嘔吐性のあか弾中心から、より致死性の高い”きい弾(イペリット・ルイサイト）”に変わっていきました。
揚子江中流域の都市・宜昌攻防戦（４１年１０月）で国民党軍に追い詰められた日本軍が２５００発の毒ガス弾を使った事が連合国に知られるきっかけになりました。
華北地方で中国共産党の八路軍のゲリラ戦に手を焼いた日本軍がその根拠地の村に撒毒した（生活の場や食物への毒ガス液の散布）密閉した地下道に隠れた民兵・住民に対するガス筒の使用はその残虐さの一端を示しています。

環境省HP 毒ガス弾等

毒ガス弾等とは何か

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２００２年９月、神奈川県寒川町の首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の橋脚の工事現場で、イペリットなど毒ガスが入ったビール瓶が出てきて、下請け作業員１０人以上が被毒する事件が発生。
８０６本のビール瓶が出てきた現場は毒ガスを製造した相模海軍工廠（寒川町、平塚市）の中心部跡で、戦後化学会社に払い下げられた土地の一部でした。