東京新聞の「誰かの大切なものを傷つけないで　東京五輪・パラリンピック」という記事が良記事だと評判。困惑してしまうわ🥺

羽鳥慎一モーニングショー
＜視点＞誰かの大切なものを傷つけないで　東京五輪・パラリンピック
2021年5月27日 06時00分

東京五輪の陸上テスト大会から２日後の１１日。同じ東京・国立競技場でパラリンピックのテスト大会があった。
「今日はデモなかったですよね。パラリンピックはやっていいってことかな」。走り幅跳びで代表に内定している山本篤選手は、あえて明るく冗談を言ってから語った。
「仕方ないですね。どこでできる、できないの判断がされるのか、僕たちも気になっている」。「五輪反対」を掲げる声もなかった無観客の大会は、静かに終わった。

その後、東京パラリンピック開幕１００日前に合わせ、紙面で紹介を予定していた選手側から、インターネットで攻撃されるのを懸念し「今は掲載を避けたい」と連絡が来た。
開催への意見を問われるたび、選手たちは慎重に言葉を選んでいる。だが残念ながらネットには、自身の夢を追い練習に励む選手をあざけりののしるような言葉を平気で書き込む人もいる。

◆「中止に」言えない

パラスポーツ担当として、競技取材を続け、運動面にも記事を書く。開催反対を訴える声を取り上げる記事を読むたび、選手の思いに、自分自身の気持ちも重なって息苦しい。
パラスポーツへの注目と発展を願い、大会を待ち望む人たちの顔を思い浮かべると、個人の心情として「中止に」とは言えない。

病気で左脚を切断し、義足で陸上を始め初代表に内定した兎沢朋美（とざわともみ）選手は「病気でつらかった時、スポーツに救われた。スポーツに人生を明るくしてもらった。
こういう状況だからこそ、今度は自分自身がそういう役目を果たせたら」と語った。この祭典の力が今、社会に必要と信じる人たちもいる。

国際大会は各地で再開されつつある。新型コロナウイルス対策を徹底し、今月は横浜市でトライアスロンの世界シリーズもあった。
五輪・パラリンピックほどの規模はコロナ禍で前例がない分「やらないと今後につながらない」と言う選手もいる。
だが大会の医療体制が国内のコロナ対応に影響するのを懸念する声も大きい。感情論で是非は問えない。なぜ安全安心と言えるのか、主催者は具体的に説明し理解を求める必要がある。

「文化芸術は生きるために必要だ」との声も高まり、演劇や音楽などの活動再開も支持されつつある。殺伐としてしまった世の中で、
大切なものを「不要不急」と言われ傷ついた経験は、少なからぬ人にあると思う。

大会は日常にはないものだけに、不要と思う人もいるのだろう。切り捨てるような言葉を目にするたび、選手ほどではないのだろうが、私でも心をえぐられる。
　コロナ禍での大会を戦時に例える表現も散見するが、大会は本来、夢の舞台だ。もし開催できなかったときは、反対してきた人であっても、
コロナ禍で大切なものを失う人がまた増えていくのを、悲しんでくれたらと思う。（社会部・神谷円香）

https://www.tokyo-np.co.jp/article/106760

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@yu_takezawa
おお、この記事が東京新聞から出てくるとは驚いたわ……

@kurushima2
公平な視点で良い記事だった。

@nyokotz_P
あの”東京新聞（の記者）とは思えない、正に「掃き溜めに鶴」が如し好記事。😳

@icgTP
普通のことが書いてある

@kotton193
すんごいいい記事。もちろん五輪開催の是非は議論されるべきなんだけど、だからといって五輪に携わる選手やスタッフを嘲るようなことだけはやっちゃいけない。

@dobu_p
ちゃんと取材してる人の記事ありがたい

@Dike_David
記者も葛藤して書いている事がわかる。結論も含めて良記事だと思う

@parede1225
この記事、本当に東京新聞か？ 東京新聞にも良い記者がいるんだなぁ。

@shinis624
今の新聞にこういう記者がまだいるんですね。 まだ新聞も捨てたものではないのかも。