東京新聞記者、闇バイトに応募。「1ヶ月で捕まる」と言われる

　一連の強盗事件の背後に、ルフィと名乗る指示役が存在している可能性が強まってきた。警視庁捜査1課が男7人を逮捕した稲城市の事件では、大半がSNSの闇バイトに応募し、ルフィと名乗る人物からテレグラムで犯行を指示されていた。ある闇バイトの募集者に記者が素性を明かさず接触すると、「強盗系もあります」とメッセージが。簡単に強盗グループに入れる危うさを覚えた。
　今月下旬、記者がSNSで「闇バイト」と検索すると、募集者のアカウントが複数表示された。
　「年齢性別は不問で全国対応です！」とするアカウントに仕事依頼のメッセージを送ると、数分後に「テレグラムのIDを教えてください」と連絡があった。

　テレグラムでやりとりをする中で、募集者は「捕まることは絶対にないです」と、ニセ電話詐欺の受け子や出し子を勧めてきた。報酬は受け子のみが詐取金の3％で、出し子もやれば5％に上がるという。
　強盗について尋ねると、「強盗系はリスクはありますが、ありますよ」と返信があり、電話で直接やりとりする流れになった。
　電話口の男性に記者が素性を明かすと、「あっそう」と冷たい態度に。一連の事件とは無関係としつつ、「応募はいっぱいありますよ。お金に困っている人間はいくらでもいますからね」とし、応募者の逮捕の可能性を聞くと「だいたい1カ月くらいで捕まるよ」と言い放った。
　狛江市の住宅で発生した強盗殺人事件から26日で1週間。ある捜査関係者は「被害者のことを考えると許せない。軽い気持ちで闇バイトをすれば、自身も人生を棒に振ることになる。応募しては絶対にだめだ」と語った。（井上真典、榊原大騎）

https://www.tokyo-np.co.jp/article/227614

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