米国のIT長者さん、揃いも揃って核融合詐欺に騙されてしまう😅

　　実用化は困難だが、理論的には無限のクリーンエネルギー源であり、人工知能が実現する未来の鍵になるとアルトマン氏は主張する。

　　米アマゾン・ドット・コムの共同創業者ジェフ・ベゾス氏やマイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏、著名投資家のジョージ・ソロス氏といった資産家らも、核融合のベンチャー企業をこれまで支援してきた。

　　アルトマン氏はヘリオン・エナジーに対し、同氏個人として最大の投資を行った。2028年までに世界初の核融合発電所を開設し、マイクロソフトにその後すぐエネルギーを供給するという大胆な計画で同社は注目を集める。

　　そのタイムラインは、核融合エネルギーの産出に１世紀近くを費やしてきた業界にとってほんの一瞬のように短い。最近の科学的ブレークスルー（画期的な進展）を考慮しても、ヘリオンの目標は最大の推進者らが実現可能と考える時期の数年先を行く。

　　ヘリオンは懐疑論者を説得する材料をほとんど提供していない。同社は最も潤沢に資金提供を受ける核融合企業の一つだが、ライバルの大手新興企業のように実験結果を公表したり、相互評価を受けたりすることはなく、科学界では警戒が広がる。

　　主たる仕事は必ずしも公表することでなく、核融合炉の建設だとデービッド・カートリーＣＥＯは主張する。

　　カートリー氏は３月のインタビューで、「ヘリオンを設立した際、われわれの目標は興味深い新たな物理学の実証ではなかった。迅速な反復と構築を通じて、より多くのことを学べるだろう」と述べていた。

　　しかし、ヘリオンの本社（ワシントン州エバレット）の従業員らも彼らなりの懸念を抱く。ブルームバーグ・ニュースが確認したテキストメッセージなどコミュニケーションツールの内容やインタビューによると、現職および元従業員らは、同社の進捗（しんちょく）状況に不満を表し、ポラリスと呼ばれる７番目の核融合プロトタイプ装置についても、年末の期限を満たす形で稼働するかどうか懐疑的見方を示す。