鍼灸院の予約に遅れそうだから104キロで車を走らせて2人轢いた農家に懲役8年（参考・フレンチに間に合わなかった上級国民は禁固5年）

2023年9月、福島県西郷村で制御が困難なスピードで車を走行させ、対向車と衝突して2人を死傷させたとして危険運転致死傷の罪に問われた被告の男（53）に、11日、懲役8年がの実刑判決が言い渡されました。

判決を受けたのは、南会津町の農業・大竹康夫被告（53）です。

判決によりますと、大竹被告は2023年9月、西郷村の国道で制御が困難な時速104キロで車を走行させ、対向車と衝突し、男性（82）を死亡させ、男性の妻（76）に重傷を負わせました。

これまでの裁判で、検察は「鍼灸院の予約時間までに到着したかったいう動機で自己中心的な犯行」と指摘し「極めて危険な速度で運転していた」として、懲役9年を求刑していました。

一方、弁護側は「事故現場までは車を制御できていた。予約時間に間に合わないという焦りから高速で運転した」と主張、社会内で更生できるとして懲役3年、執行猶予付きの判決を求めていました。

11日、福島地裁郡山支部で開かれた判決公判で、下山洋司裁判長は「鍼灸院の予約時間に間に合わせるためという動機は身勝手で、犯行を正当化する余地はない」「被告の供述からは、自らの運転技術を過信し、交通ルールを軽視する身勝手な考えが見て取れる」と非難しました。

そして「被告が反省と謝罪の言葉を述べる物の、自身の運転の危険性について十分理解しているかは疑問を感じざるを得ない」などとして、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。（求刑は懲役9年）

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tuf/1782000?display=1