能登街住民「何もなくなった。この町にはもう誰も戻ってこないだろう」集落放棄で移住か

家、町は様変わりした。「床暖房もはげた。隣の寺も何もかもがごちゃごちゃ。趣味でやっていた松の木も、池もあったんだよ。
全部駄目。せめてお金でもと思ったけど何もない。思い出も何もなくなった」。寺岡さんはうなだれる。
　ちささんは「今後、二度と住めないんじゃないかという話が出ている」と明かす。「住み慣れた所を離れるのは抵抗があるけど、望みはない」と肩を落とす。

　近くの男性（８２）も「こんな所に帰ってこないと思う」と言う。野菜を育てていた女性（８２）も「もう誰もこの町には来ないだろうね。
こんなに壊れていたとは思わなかった。こんなにひどいとは」と声を絞り出した。https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011000692&g=soc