イスラエル軍、家を焼き払って行き場を失った平民を人間の盾として再利用するボランティアを実施

https://www.theguardian.com/world/2024/oct/21/palestinians-describe-being-used-as-human-shields-by-israeli-troops-in-gaza

イスラエル軍はガザ北部にあるラメズ・アル・スカフィ氏の自宅を焼き払った後、
同氏を家族から引き離し、拘束した。部隊は同氏に特定の仕事を与えるつもりだったと同氏は語った。

7月初旬のその後11日間、30歳のパレスチナ人男性は、イスラエル軍の監視下、故郷シュジャイヤ地区の家を次々に訪問させられたと語った。
ガーディアン紙に語ったところによると、監視員らは彼をブービートラップやハマスの武装勢力に対する人間の盾にしたという。

「私は彼らの提案に抵抗しようとしましたが、彼らは私を殴り始め、
警官は私にそれは私が決めることではない、彼らの言うことを何でも聞かなければならないと言いました」
とスカフィは語った。
「彼は私に、私の仕事は家を捜索し、家主に関する情報を彼らに伝えることだと言いました。
極度の圧力を受けた後、私には選択の余地がありませんでした。

「翌日、イスラエル兵とともに哨戒に出るよう指示されたのですが、目の前に戦車、上空には飛行機が飛んでいてとても怖かったです」と彼は続けた。
「[警備員]は私の恐怖に気づき、『彼らはあなたが私たちと一緒にいることを知っている』と私を安心させてくれました」

スカフィ氏はガーディアン紙のインタビューを受けたパレスチナ人３人のうちの１人で、イスラエル国防軍（IDF）の部隊に利用され、
イスラエル軍よりはるかに先にガザ地区の未踏の住宅やトンネルに送り込まれたと語った。
反体制退役軍人団体「ブレイキング・ザ・サイレンス（BTS）」に話を聞いた内部告発者によると、こうした慣行は広く行われているという。

パレスチナ人被拘禁者をガザ地区の住宅やトンネルに強制的に侵入させる行為は、 6月と7月にアルジャジーラテレビが放映した映像で初めて公になった。
イスラエルの新聞ハアレツが8月に実施した調査では、イスラエル軍兵士らから、盾として使われたパレスチナ人は「シャウィッシュ」と呼ばれていたという証言が集められた。
これはトルコ語に由来し、「軍曹」を意味する。兵士らは、これは上級将校らが承認した組織化された戦術だったと示唆した。

「少なくとも旅団長の了承を得て行われている」と戦闘部隊の徴兵兵は語った。

囚人を人間の盾として使うことはジュネーブ条約の明らかな違反であり、イスラエルの法律でも明確に禁止されている。
イスラエル国防軍は「シャウィッシュ」戦術を使っていることを否定している。

ベンヤミン・ネタニヤフ