イーロン、アメリカ中の研究所の予算を「1ドル」にしてしまうwww 必要な物は科学者同士の物々交換で賄う形

米国海洋大気局（NOAA）では、科学者が船舶やレーダーの修理に使う機器を注文できていない。食品医薬品局（FDA）の実験室では、基本的な備品の注文に遅れが生じている。国立公園局（NPS）では、職員らが重要なメンテナンス作業を監督するための出張をキャンセルしている。農務省（USDA）や連邦航空局（FAA）では、極めて重大なプロジェクトが滞るのではないかと職員らが懸念を示している。そして多くの場合、職員はすでに基本的な職務を遂行できなくなっている。

連邦捜査局（FBI）の科学捜査研究所の職員は、同研究所はカード利用制限によって、証拠品を捜査官に返送する費用を支払えなくなり、事実上、事件の捜査ができなくなったと語った。「いまは基本的に自分の仕事ができていない状況です」

国立衛生研究所（NIH）の研究職員は、出張用クレジットカードを30日間、一切使えないと告げられた。そのため、翌週開催される主要な感染症学会に出席する予定をキャンセルするはめになったという。農務省（USDA）の職員によると、害虫識別技術研究所に勤務するUSDAの職員は、カード利用制限に先立ち、分子検査に使う試薬の備蓄を増やしたという。

航空システムに関連する作業や試験をするための出張が多い連邦航空局（FAA）の職員らは、クレジットカードの凍結によって、プロジェクトが遂行できなくなるのではないかと心配している。「緊急時には個人カードの使用が許可されていますが、いまとなっては払い戻しされるなどとは誰も思っていません」とFAAの職員は語る。

影響は国立公園局（NPS)にも及んでいる。ある職員は、（カード利用条件の変更）が2月20日に施行された際、国定公園の道路整備を監督するために出張する予定だった。「自腹を切らない限り、行けなくなりました。ホテル代もレンタカー代も、車の燃料代も払えないのです。任務を遂行することはできなくなりました」とNPSの職員は言う。