HONDA（ホンダ）、 EVに 『10兆円』 の投資 トヨタの2倍、日産の5倍の投資で、世界一のEVメーカーへ

2024/05/16 20:53

ホンダは１６日、２０２１〜３０年度の１０年間で、電気自動車（ＥＶ）やソフトウェアの開発などに１０兆円を投資すると発表した。２２年に発表した計画で５兆円としていた投資額を倍増させる。ＥＶに搭載するソフトの開発を加速させるほか、生産の効率化を図り、機能や価格面で中国や米国のＥＶメーカーに対抗する狙いがある。（中村徹也）

１０兆円の内訳は、ソフト開発と、ＥＶの主要部品の電池関連がそれぞれ２兆円、新型車の開発関連などは６兆円となる。ソフトでは、自動運転技術のほか、ＥＶ全体の機能を管理する独自の基本ソフト（ＯＳ）の開発を急ぐ。

　次世代ＥＶはソフトが車の性能や価値を決めるとされ、米テスラなどはソフト更新を通じて車の性能を高めるなど、「ソフトウェア・デファインド・ビークル（ＳＤＶ）」と呼ばれる戦略をとる。次世代ＥＶが今後急速に普及することを見込み、ホンダは投資額の拡大が不可欠と判断した。

　生産面では、北米地域で生産するＥＶ用の電池のコストを、従来より２０％以上削減できる設備の導入などを進めるとした。４０年までに全ての新車をＥＶか燃料電池車（ＦＣＶ）とする目標は維持した。

　投資に必要な資金についてホンダは、ガソリン車やハイブリッド車（ＨＶ）などの販売で得られる利益を中心にまかなう計画だ。特にＨＶは北米地域での販売が伸びている。三部氏は会見で、現在は年約８５万台のＨＶの世界販売台数について、「１８０万台くらいまで伸びる可能性がある」と説明した。

　ホンダ以外の自動車大手もＥＶ関連の開発投資を強化している。トヨタ自動車は３０年までにＥＶ関連で５兆円の投資を行うとしているほか、日産自動車は２１年に今後５年間でＥＶなどの次世代技術に２兆円を投じる計画を発表した。

ホンダ、ＥＶ関連投資を１０兆円に倍増投資…機能や価格面で米中のメーカーに対抗する狙い

【読売新聞】　ホンダは１６日、２０２１～３０年度の１０年間で、電気自動車（ＥＶ）やソフトウェアの開発などに１０兆円を投資すると発表した。２２年に発表した計画で５兆円としていた投資額を倍増させる。ＥＶに搭載するソフトの開発を加速させる

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